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最近フリーランスが流行ってるよな。未経験からなれるものなの?
未経験からフリーランスは相当厳しいと思え。
結論、未経験からフリーランスで大金を稼ぐことは99.9%無理だ。
しかし、最近は下の画像のような「未経験からフリーランスになれる!」みたいな広告に溢れている。
なぜ未経験からフリーランスで大金を稼ぐことが不可能なのかを動画編集者としてフリーランスを1年弱していた俺が経験を話していく。
この記事を読んで分かること
- 未経験からフリーランスで大金を稼げない理由
- 実際に未経験からフリーランスになった時の苦労話
こんな人は読んでくれ
会社をやめて未経験からフリーランスになりたい人!!!!(思いとどまれ)
目次(クリックしてジャンプ)
フリーランスとはビジネスの戦場である
そもそもフリーランスってなんなん?
フリーランスとは孤独で戦場に飛び出すようなものだ。
未経験からフリーランスで稼げるのか否かを解説する前に、フリーランスとは何かを簡単に解説していく。
「そんなん分かってるからどうでもええわ」という人は読み飛ばしてくれ。
フリーランスと会社員との違い
会社員はぬるま湯。フリーランスは戦場。
まずはフリーランスの定義をフリーランス協会が下記のように定義している。
”特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人”
わかりやすく言うと、「会社に頼らず自分で仕事をとってきて仕事をする人」と思ってくれていい。
あれ?思ってたよりフリーランスって大変そうだな。
と思った方もいるかもしれない。
その通りで、多くの人にとってフリーランスは会社員より大変なんだ。
しかし、フリーランスと聞くと、あなたは下記のようなイメージを持つのではないか?
フリーランスは自由だ!
パソコン1台でどこでも働ける!
週3日くらい働いて月100万円くらい稼げるかも!
確かにフリーランスは上のようなメリットもあるが、デメリットも当然存在する。
そこで今から会社員にはないフリーランスのメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ紹介する。
フリーランスの3つのメリット
①働く時間・場所が自由
朝早く起きなくていいし、カフェで働いてもいい。
フリーランスは、自分のスケジュールを自由に設定できる。さらに自分のペースで仕事を進めたり、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるため、自分の時間管理がしやすくなる。
自分自身で仕事を選択できるため、好きな仕事を選んで取り組むことができるのもメリットの一つだ。
俺の体験談
俺がフリーランスで働いていた時は「昼前に起きる→家で動画編集をする→夜中に寝る」という自由な生活を送っていた。
②人間関係に縛られない
嫌な上司のご機嫌取りをしなくてもいいのは羨ましい。
サラリーマンが会社を辞める理由として一番の原因となるのが「上司と合わない」などの人間関係だ。
だからこそ、働く相手を自由に選べるのも非常に良い。ブロガーやYouTuberとして生計を立てられれば、1人で働けるので人間関係のストレスから一切開放される。
俺の体験談
フリーランス時代は、家に引きこもってひたすら動画編集をしていたので、クライアントとはチャットとのやりとりのみで人間関係のストレスは0だった。
③月収100万円以上稼げる可能性がある
会社員では到底到達できない金を稼げる可能性がある。
フリーランスは自分で単価を設定できるので、能力次第で会社員では稼げない金を稼げる可能性が高まる。
稼いだ金は全て自分の元に入ってくる。俺の知り合いは動画編集からフリーランスを始めてYoutubeディレクターまで成り上がって25歳の今、月収100万円以上稼いでいる。
フリーランスの3つのデメリット
①自己管理能力がない人は通用しない
フリーランスは誰にも監視されないので、自己管理能力が必須になる。
フリーランスは基本1人で仕事をすることが多い。毎朝会社に言って上司から仕事の進捗を監視されずに済むのでいいのは大きなメリットだ。
しかし、それはデメリットにもなりうる。監視されないと仕事ができないような人はフリーランスになると必ず仕事をサボる。
そうなると、当然お金は稼げないので会社員のときより貧乏になることは間違いない。
俺の体験談
俺は自己管理能力が低く、サボりまくって納品が遅れることも多々あった。
②スキルがないと会社員よりブラックになる
スキルがないと低単価で消耗する。
もしクライアントから仕事を受注していく型のフリーランスを目指す場合、あなたに高いスキル、営業力、人脈がないと、高単価案件を受注できない。
高単価案件を受注できないと、低単価案件をたくさん受注しないと稼げない。
そうなれば時給換算すると会社員時代より稼げてない「セフルブラック企業」となる可能性が高い。
俺の体験談
俺はほぼ未経験から動画編集を始めてフリーランスになったので、低単価で本当に苦しんだ。時給換算で30円とか普通にあった。
③収入が安定しない
会社員のように毎月決まった給料が入ってこない。
フリーランスはやり方やスキル次第で、会社員では考えられないような大金を稼げる可能性がある。
その一方で、会社員のように毎月安定した給料が入ってこないので、必ず収入が不安定になる。
収入が不安定になれば、精神的にも不安定になりやすいので、精神力も必要となってくる。
会社というぬるま湯でぬくぬくと働いている人には到底耐えきれないのだ。
未経験からフリーランスは無理ゲー
確かに未経験からフリーランスはキツそうだな。
その通り。未経験からフリーランスなんてバカげている。
フリーランスのメリット・デメリットを読んでくれたあなたは分かったと思うが、未経験からフリーランスなんて夢物語なのだ。
仮に未経験から形だけフリーランスになれても、低単価で馬車馬のように働かないといけないセルフブラック企業が待っている。
これからは、「未経験からフリーランスをオススメしない理由」をさらに詳しく説明していく。
即戦力を期待される
未経験者が高単価の案件にはありつけない。
フリーランス向けの案件には色々あるが、高単価の案件には絶対に即戦力人材が求められる。
即戦力人材とは、経験者の中でも特に経験や知識が豊富で、質の高い仕事ができる人だ。
1回発注者側として想像してほしい。
どうしても成功させたい仕事がある。この案件で成功できれば大きな利益を得られる。だからこそ、これは大金を払っても専門家にやってもらいたい。
という状況になったときに、未経験のフリーランスをあなたは採用するだろうか?
絶対にしないでしょ。仮に、未経験のフリーランスを採用してしまったとしても、報酬に見合った仕事はしてもらえないので、あなたは途中で契約解除をするかもしれないし、次回からはその人に発注しないだろう。
だから、フリーランスで稼ごうと思ったら即戦力であることが大前提なんだ。
単価が低くなりやすい
未経験者は絶対に単価が低くなる。
フリーランス向け案件のなかには、未経験・スキル不要でも大丈夫なものが見られるが、その分未経験のフリーランスが殺到するので、足元を見られて単価は必然的に低くなる。
実際に、動画編集未経験者向けの案件の単価を見て欲しい。
納品本数 | 単価 | 1本の単価 |
10本 | 3,000円 | 300円 |
このように、たとえ2~6分の切り抜き動画の編集でも動画1本あたり慣れないうちは2~3時間はかかるだろう。
そうなると時給は100円となる。このような低単価の案件はたくさんあり、未経験者は搾取し続けられる。
しかし、単価が低いからと言って一定のクオリティは求められる。仕事なので当たり前だよな。
単価が低いと、あなたが望んだようなコスパよく大金を稼ぐフリーランスにはなれない。
だから、まずは本業でスキルを付ける必要があるんだ。
周りに助けてくれる人がいない
フリーランスは基本的に孤独だ。
フリーランスは仕事を1人で取り組むことが多い。だからなにか問題が発生した場合、自力で解決しなければならない。
会社員であれば上司や同僚が助けてくれるが、フリーランスになると誰にも頼れなくなる。全責任が自分に降りかかるのだ。
責任感が弱い人にはフリーランスは務まらない。
未経験でもフリーランスになれると謳われている3つの理由
でも「未経験からフリーランス」ってよく聞くんだけど、あれは嘘なの?
嘘ではない。事実、未経験者でも案件は取れる。
未経験・スキル無しで案件獲得が不利なのは事実だが、これから紹介する3つの理由から、未経験者がフリーランスになれるチャンスはあると言える。
その主な理由を3つについて説明していく。
多くの分野・業界で人材不足の傾向がある
特にIT業界は慢性的な人材不足。
フリーランスとして独立しやすいIT業界は市場規模が拡大して慢性的な人材不足の状態だ。少子化やIT技術者の高齢化といった影響も労働力の減少も原因の1つだ。
人材不足の中、案件は溢れているので人材の不足を埋めるためにフリーランスを頼りたいというクライアントのニーズは多いので、未経験者のフリーランスを募集するクライアントもいる。
俺の体験談
フリーランスが案件をとってくるアプリのクラウドワークスで「動画編集」と検索すると、大量の仕事が溢れている。
フリーランスインフルエンサーが増えている
フリーランスに憧れる人が多くなったのはインフルエンサーが増えたからだ。
SNSの普及により、インフルエンサーが増えたがフリーランス業界も同じで、有名所で言うとやまもとりゅうけんさんやマナブさんなど、10万人以上のフォロワーを抱えるフリーランスインフルエンサーが出てきた。
数々のインフルエンサーの「未経験からフリーランスになれる!」という発信を見て、フリーランスを目指す人が後をたたない。
実際に、クラウドワークスではコスパの良い案件が載ると、フリーランスが殺到して、下の画像のように募集人数に対して10倍以上の応募が来ている。
俺の体験談
クラウドワークスではコスパが良い案件が載ると、フリーランスが殺到して未経験者は案件が取れない。
フリーランスを後押しするサービスが増えている
これも未経験フリーランスが増えている理由だ。
クラウドソーシングやエージェントサービス、SNSなど、フリーランスが仕事を見つける手段が増えたことも理由に挙げられる。
サービスごとに特徴は異なるが、うまく利用することでコネクションがなくとも仕事の獲得が可能だ。
専属スタッフがサポートしてくれるサイトもあるため、フリーランス初心者でも安心して取り組める環境になっている。
未経験の場合、最初は単価の低い仕事から始めて、徐々に収入アップを目指すことも十分可能だ。
まとめ:未経験からフリーランスは地獄への入り口
結局、未経験からフリーランスになれるんだよね?
なれるけど、低単価に消耗して終わり。
この記事の内容を下にまとめた。
Q 未経験からフリーランスにはなれるのか? |
A 可能だが、低単価の案件しか取れない可能性が高いため、コスパよく高年収を手に入れられるわけではないので注意が必要だ。 |
Q 未経験からフリーランスになるとどうなるか? |
A 低単価で苦しむことになる。会社員のほうが良かったと思えるほど、低時給で働くことになる。未経験からフリーランスが無理ゲーな理由は下にまとめた。
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未経験からフリーランスを目指す方へ
実際に俺も動画編集を未経験から始めてフリーランスとして活動していた時期が1年弱ある。
未経験募集の案件自体はあったので、月に15万円〜20万円ほどは稼ぐことはできたが、1年間ずっと低単価で消耗して、会社員時代よりも圧倒的にブラックな環境で働いていた。
俺もインフルエンサーの夢のある発信に憧れて未経験からフリーランスになったが、現実は甘くなく、低単価で消耗し続ける地獄を見た。
低単価で消耗したくなかったら、未経験者からフリーランスにはなるな。
必ず本業で十分な実務経験とスキルを身に着けて
- 業界の人脈ができている
- 1人で案件をこなす経験・スキルがある
と確信してからフリーランスになってくれ。
俺と同じ轍を踏まないように。